Question

娘が引きこもり。体重が減っていて心配

19歳の娘が部屋を真っ暗にして引きこもり、家族ともかかわろうとしません。食へのこだわりが強く、体重がかなり減っていると思います。5年前から精神科にかかり、本人は現在、受診できませんが、相談はしています。このままでは命にもかかわるのではと家族みんなで心配していますが、どこに相談してよいのかわかりません。

女性/40代

2022/05/02

Answer

19歳の娘さんがひきこもりの状態になり、体重も減少しているそうで、さぞ心配されていることとお察しします。現在は家族が主治医に相談している様子ですが、どのような助言をもらっているのでしょうか。主治医がいる場合、基本的にはその指示に従うのが第一ですが、本人が受診できていない状況が続くと、助言をもらうことがむずかしくなる場合もあると思います。そういったときには、地域の窓口を利用する方法もあります。


具体的には、市役所や保健センターなどで、相談者の住む地域を担当する保健師やソーシャルワーカーに相談することになります。地域によっては、引きこもりの相談窓口を設置しているところもあります。こういった地区担当の保健師は、状況に応じて自宅を訪問し、本人の状態を確認してくれることがあります。もちろん訪問に際しては、最適な時期やタイミングなど検討すべきことがあるので、どのケースでもできるわけではありませんが、本人の状態がかなり悪化しているようなら、そういった相談をしたほうがよいと思います。その際には、状況を主治医にも伝え、地域の専門スタッフと連携して対応することをおすすめします。


引きこもりの問題は、それぞれの人に複雑な背景や原因があり、これが正解という対応方法はないのが現状です。だからこそ、家族だけで取り組もうとするのではなく、複数の専門家と一緒に考え、本人の抱える問題とチームで向き合っていくことが大切です。


また当然ですが、引きこもりの人は部屋や家の外に出られたらよいというわけではありません。今後、娘さんが心身の健康を取り戻し、外出できるようになったときに、地域とつながりを持っていることは大きなプラスになるでしょう。この先、通える場所や支援してくれる人々とつながるためにも、日頃から地域の専門スタッフと顔を合わせておくことは大事なことかと思います。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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引きこもり
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