娘が悪夢を忘れられず、不安がります

小1の娘が、現実に起きたことではなく、夢のなかの出来事や怖い夢が頭から離れず、そのことばかりを気にしています。「現実の話ではないから、そのうちに忘れられるよ」と娘に伝えても、ふと不安になるようです。こういうときはどんな言葉をかければよいのか、また何かケアをしたほうがよいのでしょうか?
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
娘さんが怖い夢を見たあとなかなか忘れられず、夢のなかの怖い出来事やその内容を気にしているのですね。現実に起こったことではないものの、子どもが不安になっている様子をみると心配になりますよね。
子どものときは、怖い夢や嫌な夢、いわゆる「悪夢」を大人よりも多く見るものです。そのため、悪夢を見ること自体はそれほど心配することはないでしょう。悪夢にうなされて目を覚ましたり、起きてからも悪夢のことを話しているような場合は、どんな怖い夢を見たか、どんな怖い思いをしたのかと、話をしっかり聞くことが大切です。怖さという感情は話をすれば和らぐもので、親に聞いてもらい、大丈夫と言ってもらえるだけでも安心感が生まれることでしょう。夢の具体的な内容はともかく、夢を見て「怖かった」という子どもの気持ちに共感してあげてくださいね。
また、一度怖い夢を見たらその後も引きずってしまうようなら、なるべく怖い夢を見ないように工夫するのもよいかもしれません。夢の内容はコントロールできないため、限界はありますが、日々の生活で怖い体験をしないよう注意を払うことは1つの方法です。具体的には、お化け屋敷などには入らない、ホラー映画や刺激の強い描写の漫画を見ないことなどが考えられます。子どもよっては、映像などで怖いシーンを見たりすることが、怖い夢の原因になる可能性もあります。
なお、あまりに悪夢を見る回数が多い場合は、娘さんが何か怖い体験をしていないかを聞いてみてください。成長とともに子どもの行動範囲は広がり、親が把握できないことも増えていきます。気になるようでしたら、学校での様子など、担任やスクールカウンセラーに相談してみるのもよいでしょう。
最後に、怖い夢の話をすることで、逆に怖い夢が気になってしまう、怖さが増長されることもあります。ときにはあえて話題を変え、その日に子どもが学校で楽しいと感じたこと、うれしく思った出来事などを親子で語らって注意をほかに向けるなど、いろいろ試しながら、子どもの様子を見守ってみてくださいね。


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