苦手な同僚がいて、出社前に涙や腹痛が……

職場で人間関係がうまくいきそうにない人と一緒になり、とても困っているのですね。一日の大半を過ごす会社で、苦手な人と一緒にいることは、とても大きな負担になると思います。苦手ながらも、努力して働いてきたのですね。まずはがんばっている自分を十分にねぎらってあげてください。

退職すべきかと悩んでおられますが、退職は最終手段とにして、自分がつらくならない方法を考えてみましょう。まず、その同僚と距離をおくことが重要です。距離をおくのは、物理的な距離と気持ちのうえでの距離という2つの視点があります。

1つめの物理的な距離を取るには、同僚をなるべく見なくて済むように書類やパソコンの位置を調節するとよいでしょう。視界に入らないようにするだけでも、気持ちの負担はずいぶん小さくなります。

2つめの気持ちのうえで距離を取るというのは、同僚の言動を気にしないようにすることです。慣れるまでは大変ですが、同僚のふるまいに心が乱されないような術を身につけることは、これからの会社員人生に役立つと思われ、この機会に取り組んでみましょう。見て見ぬふり、聞いて聞こえていないふりができるようになると、現在のストレスも和らぎます。

このように自身で工夫することのほかに、周囲の同僚や先輩に自分のつらい気持ちを相談してみてください。その人を苦手に思っている人は、ほかにもいる可能性があります。周りに同じように感じている人がいることで、気分が軽くなります。「我慢しなければならない」という苦しい気持ちを自分の内側にためないよう、言葉にして外に出すことを心がけてくださいね。そして可能であれば、ほかの人がどう工夫しているか尋ねて、参考にできるとよいでしょう。

いろいろ試すのと同時に、ときにはプライベートで楽しい時間を過ごして気分転換を図りながら、このことに取り組んでみてください。職場以外の場所で楽しい時間を過ごすことも忘れずにいてくださいね。