授乳後のじょうずなげっぷのさせ方

女性/30代
2021/12/21

ミルクを飲んだあと、よくお乳を吐きます。授乳後、げっぷをさせるようにいわれますが、なかなかうまくげっぷが出ません。じょうずなげっぷのさせ方を教えてください。(1か月|女児)

この質問への回答

福島県立医科大学 甲状腺・内分泌センター センター長 

横谷 進

赤ちゃんはミルクを飲むときに乳首の脇から入ってくる空気をいっしょに飲みこみます。胃の中に入った空気を授乳後に吐き出させるのがげっぷです。お母さんのお乳から直接飲んでいる母乳の赤ちゃんのほうが空気を飲みにくいようですが、赤ちゃんによっていろいろです。極端にいえば、げっぷが必要でない、げっぷの出ない赤ちゃんもいれば、たくさんげっぷが出る赤ちゃんもいます。ですから、げっぷを出さなければいけないかどうか、あるいはげっぷの出る回数は、赤ちゃんによって違うと考えてください。次にげっぷの出させ方ですが、授乳後には胃はミルクでいっぱいになっていて、その上に空気があることを想像してみてください。空気だけを吐き出させるには、当然、からだを縦にする必要があります。ふつう、赤ちゃんを前向きに(胸と胸を合わせて)立てて抱きます。片方の腕で赤ちゃんのおしりをしっかり支え、もう一方の手で背中をさするかトントンと軽くたたきます。おなかを押さえると吐くことがあるので注意してください。たいがいこの方法でげっぷが出ます。もし成功しなければ、親は膝をそろえていすにすわり、赤ちゃんのおしりを親の大腿に乗せて向かい合わせにすわらせる格好にし、手を首の後ろにまわして少しあお向けに上体を倒します。これは、食道が胃のいちばん高い部分(空気が集まりやすい)よりも前のほうについているので、この部分が上になるような体位にするためです。もう一方の手で背中や胸を軽くたたけばげっぷが出ます。

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