腎臓機能が低下しているときの、カリウムやたんぱく質のとり方
腎臓が悪いときの食事療法のポイントを教えてください。
女性/30代
2021/12/21
腎臓病に対する食事療法は、症状に応じて、たんぱく質、エネルギー、食塩、水分、カリウムなどについて、医師から指示量を示されるため、これをしっかり守るようにすることが基本です。
ここでは、一般的な食事療法のポイントを紹介します。
(1) 腎臓の機能に応じた、たんぱく質量に
たんぱく質をとりすぎると、腎臓で処理、排泄される尿素窒素やクレアチニンなどが増えて負担がかかります。肉、魚、卵、大豆などの良質のたんぱく質食品をバランスよく組み合わせて食べるようにします。また、たんぱく質は、ごはん、パン、いも類、野菜、果物などにも含まれているため注意が必要です。
(2) エネルギーはしっかりとる
エネルギーが不足すると、体のたんぱく質を分解してエネルギー源にしようとするため、その結果生じた尿素窒素などが血中に増え、症状に悪影響を及ぼします。たんぱく質制限によってエネルギーが不足しないようにしましょう。
そのための工夫として、たんぱく質が含まれない砂糖やでんぷん、油類をうまく利用する方法がありますが、適正量を超えないように注意します。
(3) 減塩する
腎臓の機能が低下するとナトリウムを排泄する働きが低下するため、減塩が欠かせません。高血圧がある場合は、1日6g未満にします。症状によって、さらに制限が必要な場合もあります。
(4) カリウムの制限が必要な場合も
腎臓の機能が低下して、血液中のカリウム量が多くなりすぎた場合、カリウム制限の指示が出ることがあります。カリウムはたんぱく質が多い食品や野菜、いも、果物などに多く含まれます。とり方は医師の指示に従いましょう。
(5) 水分の制限が必要な場合も
症状によっては水分の制限が必要になります。医師の指示に従いましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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