Question

乳児の正常な便について

便は健康のバロメーターといわれていますが、赤ちゃんの正常な便について教えてください。(4か月|男児)

女性/40代

2021/12/21

Answer

12か月までの赤ちゃんの正常な便について、色、回数、かたさ、混入物に分けて説明します。異常な便との区別についても触れます。

まず、色は黄色やそれに緑色が時に混ざるのがふつうです。薄いクリーム色や白い便では、肝臓や胆汁の通り道の異常が疑われます。生まれてすぐなら、先天性胆道閉鎖症や乳児肝炎が疑わしいので受診が必要です。ロタウイルスによる腸炎では、しばしば米のとぎ汁のような便になります。便全体が血液の赤色の場合には、小腸下部から大腸にかけての出血が考えられます。とくに腹痛のためにひどく泣くのを繰り返すようなら腸重積が疑われるのですぐに受診してください。回数は実にさまざまです。1日に10回のこともあり、また、2~3日に1回の赤ちゃんもいます。新生児から1歳までの間に回数は減ってくるのがふつうです。回数が多くても、便の性質などから下痢らしくなければ問題ありません。回数が少ない場合も、自力であまり苦労しないで排便できるようであれば便秘ではありません。自力で便を出しにくいようなら肛門刺激をするのはよいことです。便のかたさもいろいろです。ふつうは母乳の赤ちゃんのほうが便はやわらかく、とけたバターのような便も正常です。形はあってもやわらかいのが平均的ですが、コロコロしたかたい便の赤ちゃんもいます。便がかたい赤ちゃんは、母乳、ミルク、水分が足りなくないか(ごくまれなことも考えに入れると、ふつう以上に飲んでいるのに尿が多くて便がカチカチになっていないか)、チェックしてください。また、便がかたいために自力排便が困難なら肛門刺激をしたり、効果が不十分なら小児科医に相談したりしてください。最後に、便に混じっているものについてです。離乳食を始めると、食べたものがそのまま便に出てくることがしばしばありますが、心配ありません。とくに、ニンジンやホウレンソウなどはそのままの色で出てくるので目立ちますが、それは赤ちゃんではふつうのことです。便に少しの粘液がついていることもときにあります。正常な便では粘液は目立って見えないので、腸のどこか(とくに大腸や肛門の近く)に炎症がある疑いがありますが、粘液の量が少しの場合は経過を見ていてよいと思います。原因はわからないままですが、治ってしまうことが多いようです。粘液が多い場合やにおいが強い場合は受診しましょう。便に血液が混じることも珍しくありません。多くは便に線状に血液がついている程度のもので、直腸や肛門の近くからの出血と思われます。すぐに治療が必要な原因があるわけではないので、その後にどうなるかを観察し、繰り返すようなら小児科医に相談されてはいかがでしょうか。

回答者

福島県立医科大学 甲状腺・内分泌センター センター長 

横谷 進

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