子どもの熱が下がらず看病がたいへん

今日で3日も熱が続くので私のほうもくたくたです。子どもが泣くとつい叱ったりしてしまいますが、子どもも病気でわがままになったようだし、私のほうが泣きたいくらいです。(11か月|女児)
この質問への回答
福島県立医科大学 甲状腺・内分泌センター センター長
横谷 進
子どもの病気が何日も続くと、母(父)親もたいへんです。夜中に何回も起きては子どもをみていると、いくら親だってからだはダウン寸前、精神的にもどうかしてしまいそうです。(看病しているのが母親の場合)母親には助けが必要です。そのいちばんの助けは父親の協力です。父親も仕事で精いっぱいかもしれませんが、ほんのちょっとでもいいから看病や家事を分担してほしいと思います。夜中の1時までは看病を代わって母親が休めるようにするとか、朝食は自分で用意して出勤するとか、なんでもよいと思います。結局は看病の大部分は母親が担うことになっても、そうした支えがあればなんとか乗り切れます。なんといっても、親自身が元気でみてあげられることが、病気の子どもに対しては最大のプレゼントです。(母)親は、少しぐらい日常の家事や仕事が滞ってもからだを休めたほうがよいと思います。昼に子どもがやっと眠ったら、チャンスです。自分も眠るのです。自分のからだを大切にして、精神的にもなんとか余裕を持ち続けられることが、いちばん大切です。そうやってがんばって子どもを育てあげることが、子どもをわがままにするとは思いません。子ども自身が成長して将来に自立していくには、むしろそのように大切にされた体験が役立つはずです。私は、病院の小児科に勤務していますが、看病していた(母)親が疲れきっていることにしばしば遭遇します。子どもの病状とともに親の精神的肉体的疲労も考慮して入院をすすめることもあります。入院による親子分離も辛いですが、親が自宅で休養を取り、元気な顔で面会時間を100%子どものために使えることもよい選択だと考えるからです。それに、退院してもしばらくは子どもの体調が本調子になるまで、親はがんばらなければならないのです。子どものためを思えばこそ、親の精神的肉体的な健康を守ることをいろいろな方法で実現してください。


みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。