家族に精神科への通院を秘密にしている

同居されているご両親は大変身近で、大切な存在です。自分にとって大切な人に隠しごとをするのは心苦しいことでもあり、言いたい、わかってほしいという気持ちもきっと強いのではないでしょうか。その反面、どう受け止められるのだろうという怖さ、理解してもらえるのだろうかという不安も強いことでしょう。

どういった経緯があって通院されているのかわかりませんが、精神科への通院は今後もしばらくつづきそうでしょうか。また、病気の影響による日常生活への支障はどのくらいあるのでしょう。

生活をふだんどおりに送りながらの、一時的な通院であれば、無理をしてまで両親に伝えないのもひとつかもしれません。月日が経ち、調子がよくなってから「実はあのとき……」という形で伝えることもできます。しかし、今後も長く通院が必要となり、休退職などの仕事の変化や、家事ができないなど生活面の変化がある場合は、両親の理解を得て治療に協力いただくことも必要になるかと思います。

また、主治医とはどのように話されていますか。家族に言うべきかの判断がむずかしいときは、経過をよくご存知の主治医に尋ねてみるのもよいかもしれません。病気の情報を正しくかつ、理解してもらえるように伝えることが大切です。場合によっては、家族相談といった形で主治医から家族に説明してもらえることもあります。そのような選択も含め、よくご相談してくださいね。

身近な人からの理解を得ることは、心の大きな支えになります。両親に限らず、友人など身近に話しやすい人がいれば、必要に応じてぜひお話ししてみてください。