Question

ストレートネックによる肩こり、首の痛みがひどい

ストレートネックで肩こりと首の痛みがひどいです。治りますか?

女性/40代

2022/01/28

Answer

ストレートネックで肩こり、首の痛みがひどく、治るのかどうか心配されているのですね。そもそもストレートネックとは何かと思う方もいるかもしれません。これは、首の骨(頸椎)が、本来、前側に緩やかなアーチを描くところ、直線的になってしまった状態を指します。ただし、これ自体は病気ではなく、あくまで首の状態を指すにすぎません。


頸椎は、椎骨と椎間板(軟骨組織)が交互に積み重なってできています。7つある椎骨は、1つが指の太さほどしかありません。それらが体重の10%を占める重い頭部を支えているわけですから、大変な働きです。それだけに、本来の状態からはずれてしまうと、頸椎を支えている周囲の筋肉にもよけいな負荷がかかってしまいます。その結果、ご相談者が指摘する肩こりや首の痛みが起こると考えられます。


パソコンや携帯電話の使用時など、画面を覗き込むような状態(首を突き出した状態)や首を下に向ける姿勢を長く続けることは、首本来のアーチを損なう恐れがあるため注意が必要です。


ストレートネックは、整形外科でX線検査を受ければ、画像として確認できます。ただ最初にお伝えしたとおり、これ自体は病気ではありません。もともとの骨格がそうである方もいます。椎間板ヘルニアや頸椎症など、何らかの病気で生じることはありますが、その場合は原因の病気を治療し、病気がなければ対症療法となります。痛みが強い場合は、消炎鎮痛剤の内服や外用薬を使います。


症状が落ち着けば、症状が起こらないよう首の筋肉を鍛える運動をしたり、筋肉によけいな緊張を与えないようふだんからよい姿勢を心がけたりして、日常生活を改善していきます。パソコンでの作業中は、30分ごとに首を回したり、反らしたりするだけでも違います。また、モニターや椅子の位置を変えることも効果的です。その際は、モニターと目との距離を40cm以上離し、椅子は首を曲げずに視線だけ下向きになるよう調節してください。こうした生活改善を行い、続けることが、時間はかかるものの、不快な症状を起こしにくくする最も確実な方法と思われます。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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