肌の色が黄色くなり気になる。原因と対策は?
肌の色が異様に黄色いです。美白効果のあるサプリメントやビタミン剤をだいぶ長く飲んでいますが、ここ2年くらいでよけいに黄色くなったきがします。栄養学的に何かの成分が足りないのか、それとも地が黄色すぎるのか、とにかく気になります。最近はくすみもひどくなり、顔色がよくないです。病的なものではないと思いますが、原因と対策を知りたいです。
女性/30代
2022/01/28
肌の色が黄色いことが気になり、この2年くらいでよりその傾向が強まっているように感じていらっしゃるのですね。
日本人は黄色人種のため、皮膚の色は黄色みがかっていますが、もともともっている特性とは別に、黄色く見えるいくつかの原因をご紹介しましょう。
病的ではない原因の代表的なものとして、手のひらや足の裏の皮膚が黄色いという場合は、柑皮症(かんぴしょう)が考えられます。みかんやにんじん、トマト、ほうれんそう、かぼちゃなどに含まれるカロチンのとり過ぎが原因で起こります。この場合は、食べ過ぎと思われる食べ物を控えて様子をみます。
サプリメントやビタミン剤の成分によっては、栄養素やビタミン類を知らず知らず知らずのうちに過剰に摂取しているということもありますので、注意が必要です。
病的なものの代表として考えられる原因には、黄疸があります。
黄疸は、肝臓や胆道の病気で起こることが多いのですが、血液の中のビリルビンが一定以上、体内に蓄積されることで、皮膚の色が黄色くなるだけでなく、眼の白目の部分も黄色くなったり、尿の色が茶色くなったりします。
ビリルビンは古くなった赤血球から産生されるものですが、健康な状態であれば、体内で常に一定の量に保たれているものです。
黄疸にもいくつかのタイプがありますが、一般的に病的に起こっている場合には、皮膚や白目、尿の色の変化だけではなく、からだのだるさや、皮膚のかゆみ、発熱や痛みなどの症状も伴います。
黄疸かどうかは血液検査を行えばわかります。
最近、肝機能検査を含む血液検査や、健康診断などは受けられていますか?
皮膚の色のほかにも、くすみや顔色がよくないことも気になっていらっしゃるとのこと。
皮膚の色は内臓の様子を表すとも言われますので、まずはお近くの内科で相談なさってみるのがよいように思います。
例えば、貧血があるために、皮膚の赤みが減り、白っぽいというよりはむしろ黄色く見えて、顔色が悪いということもあります。
病的な問題でないことがはっきりわかれば、肌のくすみや肌の調子、肌に効果があるサプリメントやビタミン剤の服用についても、皮膚科でご相談いただくとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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