ふくらはぎが痛みます。病気の兆候でしょうか？

ふくらはぎが異常に痛み、何か大きな病気の徴候ではないかとご心配されているのですね。

足の痛みは、痛みによる苦痛はもちろん、生活にも支障が大きいことと思います。

ふくらはぎに起こる痛みは、運動や外傷などが関与する整形外科領域の問題以外にも、静脈瘤や静脈炎、神経痛など血管や神経の問題、薬の副作用による筋肉のダメージなど、その要因はさまざまです。

症状を予防、改善するための対処法は、原因によって大きく異なります。ふくらはぎが異常に痛む場合、その原因をはっきりさせることが先決です。

おっしゃる通り、ふくらはぎは“第二の心臓”とも呼ばれ、全身の血行に影響を与える重要な部位です。心臓が送り出した血液は、全身をめぐって再び心臓に返ってきますが、下半身をめぐる際は重力の影響から血液の流れが滞りやすくなります。

ふくらはぎには、静脈の血管内にある弁がポンプのような働きをして、血液を心臓へ送り返す手助けをしています。

このふくらはぎの静脈の弁は、加齢、妊娠や肥満、外傷、生活習慣（長時間の立位作業）など、さまざまな要因で機能が衰えることがあります。

弁が正常に働かず、下半身の血行が悪くなると、筋肉へ十分な血液が供給されず、痛みが起こることも。

医師の診断を受け、痛みの原因となる問題がからだに起きていないようであれば、ふくらはぎの筋肉を動かして血行をよくすることを心掛けましょう。筋肉へ十分な血液が供給され、痛みの予防に役立ちます。この代表的な運動がウォーキングです。

現在の症状が１日も早く改善するきっかけが見つかりますように、早めに原因と対処方法について、医師とご相談されることをおすすめします。かかりつけ医または、足の症状を多く診ている整形外科や血管外科が適しているでしょう。どうぞ、お大事になさってください。