手の指の爪の生え際にできるささくれの対処法
手の指の爪の生え際に、よくささくれができます。何か対処方法はありますか?
男性/40代
2022/01/28
日常生活において、手はからだのなかでもよく使い、よく動く部分ですが、常に肌が直接外界にさらされていますので、乾燥や手荒れなどのトラブルが起こりやすいところです。今回は、手の指のささくれの対処について考えてみましょう。
ささくれは、爪の周囲の皮膚の一部がむけた状態で、その程度によっては痛みも起こります。空気が乾燥すると、指先の皮膚も乾燥して皮膚の水分や油分が失われ、爪の周囲の皮膚もささくれができやすくなります。加えて、栄養の不足が要因となることもあります。
乾燥のほか、水仕事など手を洗うことも、皮脂が洗い流され、皮膚の乾燥を起こします。皮膚炎やしっしんなどの皮膚のトラブルがもとでささくれができることもありますが、いずれにせよ、ささくれは無理にむしりとると皮膚の傷を拡げ、傷からの感染を起こすこともあり、皮膚の状態を悪化させます。
ささくれが服などに触れて痛む、傷を悪化させることもあるので、処置するときは、傷をつくらないよう、小さいはさみや清潔な爪切りで、根本から切り取るようにするとよいでしょう。
また、爪周囲がささくれなどで傷つき、感染を起こすと、爪の周囲が赤くはれるなどの炎症を起こしますが、この状態を爪周囲炎といいます。ささくれのほか、深爪、陥入爪(巻き爪などによる爪の部分の皮膚の炎症)、マニキュア、爪をかむくせなどが原因となり、細菌などが爪周囲の皮膚へ進入し、爪の根もとへと化膿が進みます。
爪周囲炎の初期は、化膿を止める抗菌薬の使用と冷湿布で治療します。皮膚や爪の下に膿がたまっているときは、切開して膿を出すなど外科的な処置を行う場合もあり、外科的な治療は整形外科など外科系で処置を行いますので、必要に応じ医師へご相談ください。
ささくれの予防には、皮膚の乾燥を避けることが重要です。保湿効果の高いハンドクリームを爪周囲も含め、こまめに塗るなどで対処しましょう。温水や洗剤の使用は皮膚がよりいっそう乾燥するので、水仕事にはゴム手袋を使う、水仕事の後に保湿をするなどで対処しましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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