Question

視力障害でうつ病も発症。孤独感に襲われる

私は、生まれつきの視覚障害者です。数年前に、一般の男性となんとなく結婚してしまいました。32歳のとき、正眼者と障害者のギャップに悩み、軽度のうつ病を発症してから、悔しくて情けなくて、孤独を感じるようになりました。今は少しずつ治りつつありますが、一般の友だちが増えるほど孤独になり、自分の殻に閉じこもってしまうのです。しょせん、目が見えない私の気持ちは誰もわからないし、それを話したところで愚痴になるばかり。夢も希望も、未来予想図も全部消しました。

女性/40代

2022/01/28

Answer

生まれつき、視覚に障害をお持ちなのですね。数年前にご結婚されてから、だんな様との間や、だんな様を通じてのご友人とのつきあいのなかで、ギャップを強く感じるようになられたということでしょうか? 自分の気持ちは誰にもわかってもらえない、という思いが強くなり、孤独を感じることが増えてしまったのですね。とてもつらい思いをされてきたことが文面から伝わり、当方も胸が痛む想いです。


もちろん、似たような境遇の人や同じような体験をしてきた人とお話しすると、より気持ちをわかってもらえたと感じられることはあると思います。しかし、人はそれぞれに育った環境や重ねてきた経験があり、感じ方も異なるものです。気持ちを完全にわかり合うということはむずかしく、それは障害の有無にかかわらず、同じことかもしれません。


ただ、話を聴いてもらったり、人から気持ちをわかろうとしてもらったりすることだけでも、気持ちが楽になるものです。愚痴を言うことは、決して悪いことではありません。お互いさまだと思って、つらさに耐えられないときは1人でがまんしすぎず、話しやすい方に話してみるようにしてくださいね。つらいときに無理をして人づきあいをする必要はありませんが、そのときどきで、自分が「大丈夫」と思える人と会うようにするなど、工夫をすることも1つです。


軽度のうつ病になられた、ということでしたが、今も通院を続けていらっしゃるのでしょうか? うつ病の症状として、物ごとをよくない方へ考えがちになってしまうことや、気分が落ち込みやすくなるということもあります。少しずつ治っているということで安心しましたが、通院を続けていらっしゃる場合はひき続き、主治医の先生とよく相談なさってくださいね。今は通院していないという場合も、つらい気持ちがつづくようでしたら、以前の主治医の先生にまた相談されることをおすすめします。


だんな様には、このようなつらい気持ちを抱えていらっしゃることを、お話しできているでしょうか? おそらくだんな様は、あなたのよいところをたくさん知っているからこそ、ご結婚されたのだと思います。一番の理解者となっていただくためにも、気持ちを伝えながら、先のことについても少しずつ話し合っていけるとよいですね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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