Question

休職1年の主人にどう関わればよい?

夫がうつ病と診断されて会社を休職して1年がたちました。今でも浮き沈みが多いため、どのように関わっていったらよいでしょうか?

女性/30代

2022/01/28

Answer

ご主人が休職し、1年が経ったのですね。うつ病との診断が出たこと、また実際にご主人が出社せずに自宅で過ごす様子に、ショックや戸惑い、不安などさまざまな感情があったことと思います。たくさんの思いを抱えながらも、まずは日々のサポートに注力し、ここまで歩んできたのではないでしょうか? ご相談くださったこの機会にいったん立ち止まり、がんばっているご自身をねぎらってあげてくださいね。


ご主人は今も気分の浮き沈みが多く、関わり方に迷うこともあるのですね。調子の波が大きいと、家族としても影響を受ける場面もあるでしょう。メンタル疾患の症状は目に見えないため、何でもないことが相手の気に障るのではと不安になったり、気を遣いすぎたりすることも多く、それが当人に伝わり気疲れすることもあるようです。ですから、ご主人の調子の波に左右されずに、意識して常に落ち着いた態度で接するようにしてみましょう。どうしても心配な点があれば、どう接してほしいかをご主人に尋ねてもいいと思います。


基本的には、休息がとれるような環境作りを心がけ、あとはふだん通りでよいのではないでしょうか。ご主人が休職してからの1年間、あなたがサポートをしながら一緒にやってきたわけですから、今までの関わり方に自信をもち続けてよいと思います。温かく、焦らずにゆっくり休めるような環境で、ふだん通りの家族がいてくれることが、ご主人にとって心の支えになるのではないでしょうか。


うつ病の治療では、主治医との連携が大切です。定期的な通院が継続できるように協力し、場合によっては家族から本人の様子を伝えたり、家での対応について指示を仰いだりするなど、しっかり相談しながら進めていけるとよいですね。家で休養して心身の状態を回復させる段階から、生活を整え外出などで体力をつける段階、会社に行く練習などで復帰に備える段階、実際に復職する段階など、適切な時期に順を追って進んでいくことと思います。あなたも息切れしてしまわないように、主治医に相談したり、ほかの家族などの助けを借りたりし、必要に応じて地域のサポート資源を活用するなど、1人で抱え込まないようにしてくださいね。1人でリラックスする時間も、定期的にもつように意識しましょう。


また、うつ病の回復過程では、病状に波のあることがほとんどです。調子の良い波、悪い波をくり返しながら、少しずつ安定していくものですから、あまり日々の変化に一喜一憂せず、大きなスパンで捉えるようにしてください。わからないことや不安なことがあれば、がまんせずに、主治医に相談しながら対応していってくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

関連するキーワード

休職

関連する病気

本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。