投薬治療の副作用と仕事との両立について
会社での人間関係や仕事のプレッシャーなどで体調を崩し、心療内科にて軽度の適応障害と抑うつ症状と診断されました。環境を変えるのがよいとのことでしたが、できれば今の会社で仕事を続けていきたいと考えております。そのためには投薬治療が必要となるのですが、副作用などから抵抗と不安があります。どのような副作用がありますか? また、投薬治療をしながらの勤務は可能なのでしょうか?

女性/30代
2022/01/28
症状が軽度の段階で受診できたことはとてもよかったですね。おそらく今は、診断をされたばかりで、今後の治療や仕事について主治医と話し合っている最中なのではないかと推察しました。そのなかで、さまざまな不安も感じられている様です。その不安が少しでも和らぐお手伝いができればと思います。
まず、投薬治療に伴う副作用についてですが、これは薬の種類やその人の体質などによって、症状や表れ方が異なります。個々の薬には、それぞれ表れやすいと考えられる副作用の報告はありますが、実際に服用してみないと自分にどのような副作用が出るのか、出ないのかということはわからない部分もあります。
そのため、服薬していくなかで主治医が効果や副作用を慎重に見極めながら、薬の調整をしていくことになります。投薬治療によって、改善できる症状があると思いますので、不安な点についてはそのつど、主治医に相談しながら治療を進めていくようにしてください。
次に、勤務についてですが、投薬治療をしながら仕事を続けている人は少なくありませんので、状態によっては可能であると言えるでしょう。ただ、仕事をしてもよい状態かどうか、仕事をするにあたっての注意点などについては、主治医の意見を聞くようにしてください。
環境を変えるのがよい、というのは主治医からのアドバイスかと思われます。一方で、ご相談者には今の会社で働き続けたいという思いがあり、転職するなどの大きな環境変化は望んでいないということですね。もちろん、この点に関しても主治医の意見をもとに判断することが前提となりますが、一般的に、いくつかの対応方法があるように思います。
「環境を変える」というのは少し漠然とした表現でもあるので、より具体的に、どの様な部分を変えると良いのか、それを変えるためにはどうすればよいのか、ということを考えてみてはいかがでしょう。ご相談者の場合、とくに人間関係や仕事のプレッシャーがストレスにつながっていたようですので、その部分が変われば、少し楽になるのではないでしょうか。
そのために、例えば部署異動や、仕事の内容や負荷の調整などについて、職場で相談してみるのも1つの方法です。会社自体を変えなくても、ストレスとなっている環境を変えることはできるかもしれません。
場合によっては、産業医や保健師などの産業保健スタッフにもサポートしてもらいながら、あなたにとってより適切な環境で働くことができるよう、相談していけるとよいと思います。主治医や職場と相談を重ねながら、焦らずによい方向性を探っていってくださいね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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