1カ月ほど胃の不調…検査？内科を受診？

１カ月ほど前から胃の症状があり、胃がんを心配されているのですね。症状がある場合には、からだの状態に応じた検査や治療が必要になります。

通常、胃がんなどの病気の有無を鑑別するには、診察のほかに、医師の判断によって、上部消化管内視鏡検査（食道・胃・十二指腸内視鏡）や胃部レントゲン検査などが行われることがあります。内視鏡検査は医療機器の発達により、診断から、状況によっては治療までがスムーズに行われるようになってきています。

必ずしも最初から検査をするわけではありませんが、診断のための検査の受け方はそれぞれの症状により異なります。まずは一般内科、または消化器内科を受診されるとよいでしょう。

検診は、特定の病気を早期に発見し、早期に治療することを目的に行われています。症状がない場合でも、２年に１回は「胃がん検診」を受け、胃がんが隠れていないかどうかを検査することが大切です。

なお、検診には、自治体が主体の「対策型検診」と、個人の目的に合わせて医療機関が任意で提供する「任意型検診」があります。対策型の胃がん検診は、市区町村の住民で、一般的に男女ともに50歳以上が対象となっています。費用は無料か少額で、問診および胃部X線検査（胃内視鏡検査が可能な場合もあり）が行われています。

任意型の検診は、検診機関や医療機関で行う人間ドックなどで、費用は自己負担が原則ですが、加入している健康保険組合や所属団体によっては、健康診断や人間ドックなどのオプションやコースに含まれ、負担額が軽減される場合があるので、確認してみましょう。

ご相談者のように、症状が続いている場合には、一般内科や消化器内科などへの受診がすすめられます。人間ドックや健康診断を控えている場合、その際に相談する方法もあります。しかし、症状があるため、保険診療で速やかに受診されることをおすすめします。