Question

悪天の日はとくにひどい、ひざの違和感

1年ほど前から、痛みはないのですが、ひざに違和感を感じ、気になっています。とくに天気の悪い日などにその感覚が強いです。長年立ち仕事をしてきましたが、最近仕事を辞め、ゆっくりしているのですが治らず…。腫れたりはしていません。今は気になるのでチタンテープや湿布を貼ったりしています。運動のし過ぎや加齢などによって軟骨がすり減ることがあるようですが、ほかのことは考えられますか? 整体に行くか、整形外科に行くか、迷っています。

女性/40代

2022/01/28

Answer

1年ほど前からひざに違和感があり、天気の悪い日は症状が強く、立ち仕事を辞めたあとも症状が続き、気になっているとのこと。湿布を貼ったり、原因を調べたりなど、積極的に対処しているご様子がうかがえます。まずは、一般的に多くみられるひざの痛みについて、ご説明します。


ひざの関節は、太ももの骨とすねの骨のつなぎ目部分に相当し、これに膝蓋骨(しつがいこつ:ひざの皿)を加えた3つの骨、クッションの役割を果たす関節軟骨、骨と筋肉をつなぐ靱帯と呼ばれる線維等により構成されています。


ひざにはからだを支える大切な働きがあります。体重を1とした場合、立っているときは約1.1倍、歩いているときは約2.6倍、階段を下りているときは約3.5倍(体重60kgの人なら、立つ66kg、歩く156kg、階段を下りる210kg)の負荷がかかるといわれています。


ひざの痛みは、体重による負担、けがなどによる靭帯の損傷、年齢的な変化で起こるひざ関節の問題などのほか、原因となる所見がなくても、使い過ぎなどによって負担がかかり、痛みが出ることがあります。立ち上がるときや走ったときなど、体を動かしたときに起こる痛みの場合には、まず整形外科の受診がよいでしょう。


次に、整形外科と整体のどちらが適切かという問題についてですが、整形外科は、医師が診察を行い、必要時にX線やMRIなどの機器を用いて検査を行い、診断をします。診断をもとに薬の処方、手術といった治療を施します。


症状がある場合には、整形外科を受診し、医師の診断を受けてから、必要に応じて、治療などの対処を医師から指示してもらうことがすすめられます。ひざの違和感が1年も続いているとのことですので、一度整形外科を受診してみてはいかがでしょうか。


なお、通常、筋肉は加齢や活動量の減少などによって筋力が低下します。筋肉にはからだの関節を支える役割もあり、ひざ関節を支える太ももの前面の筋肉(大腿四頭筋)の筋力が低下すると、ひざ関節にかかる負担が増すため、痛みが表れやすくなります。


筋力の低下を防ぐには、歩くことや体操などによりひざ関節周囲の筋肉を鍛える運動を行い、続けてひざを支える力をつけます。医師に相談してから、無理をせず、痛みを感じないように行い、痛みなどがあるときは回数を減らすか中止するなど、体調に合わせて調整しましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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