Question

ガングリオンと診断されたが、どんな病気?

指にしこりができて、かかりつけの医者には、ガングリオンといわれました。どんな病気ですか?

女性/50代

2022/01/28

Answer

ガングリオンの診断を受けられ、どのような病気か疑問に思われたのですね。今回は、ガングリオンについてご説明します。


ガングリオンは、なかに無色透明のゼリー状の物質が詰まった腫瘤(しゅりゅう)です。典型的なガングリオンは、手の甲側にできます。そのほかにできやすいところは、手の関節周辺、とくに手首の親指側の関節や、指の付け根の腱鞘(けんしょう)のあるところです。


ガングリオンができる病態は、関節液や腱と腱鞘(腱がベルト、腱鞘はベルト通しに例えられます)の潤滑油である滑液がガングリオンの袋に送られ、濃縮してゼリー状になります。ガングリオンの袋は、関節や腱鞘に繋がっていて、関節からできるのは、関節包に繋がる長い茎で繋がっていることがほとんどです。そのほか、体中の至るところに生じる可能性があり、なかには骨や筋肉、神経にできるガングリオンもあります。


ガングリオンの症状は、関節の周辺や腱鞘のある場所に、米粒からピンポン玉大の大きさの腫瘤ができることです。硬さは軟らかいものから硬いものまでさまざまで、手を使いすぎると大きくなることがあります。通常は症状がないことが多いのですが、神経のそばにできると神経を圧迫して、しびれや痛み、運動麻痺や障害など手の動きが妨げられることがあります。


20~40代の女性に多く見られますが、必ずしも手をよく使う人に好発する、ということでもありません。


腫瘤のみで無症状の場合、経過をみるだけのこともありますが、ほかの病気との鑑別のために一度、整形外科の受診をしておくと安心です。腫瘤が大きくなったり、痛みが強い場合、神経症状があるもの(痛みや動きの制限があるもの)は治療の対象となります。


保存的療法は、ガングリオンに注射針を刺して注射器で吸引し、内容物を排出します。何回か吸引するうちに治ることもあります。患部に力を加えて押し潰す治療法もあります。


治療を行っても、なおくり返し腫瘤ができる場合は、手術を検討しますが、手術をしても再発する可能性もあります。再発防止には、茎を含めたガングリオンの摘出が必要で、関節包の周囲に生じている予備群の存在にも留意しなければなりません。


診断を受けられたガングリオンの状態によっては、積極的に治療を行う場合もありますので、現在の病状や今後の対応については、整形外科の医師に具体的に相談されるとよいでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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