20代女性の抜け毛

女性にとって、髪の問題は大変気になるものですよね。洗髪時に抜け毛がたくさんあったりしたら、気分的にも滅入ってしまうことと思います。

脱毛による女性の薄毛は、「女性型脱毛症」と「休止期脱毛症」の2つのタイプに大別されます。

女性型脱毛症は、閉経前後の女性に多くみられ、頭頂部の比較的広い範囲の毛髪が薄くなり、後頭部の毛はそのまま残っているのが特徴で、明確な原因はわかっていません。

日本人の女性に多く、ご相談者のような若い女性にもみられる休止期脱毛は、何らかの原因（甲状腺や肝臓の病気、ダイエット、薬剤の影響など）によって髪の毛を作り出す毛母細胞が休止状態になり、その結果、抜け毛が増加して起こります。

ご相談者が心配されている、脱毛の原因が貧血や多嚢胞性卵巣と関係があるかについては、

それぞれの疾患で表れる特徴的な症状ではないため、直接的な影響としては考えにくいと思います。

しかし、貧血が進行すると、からだに酸素を運ぶ機能が衰えるので、頭皮や毛髪などに栄養がいきわたらないと、脱毛や薄毛の原因となることがあります。

症状が悪化するなど気になる場合には、早めに専門科である皮膚科を受診されることをおすすめします。

からだの健康と同様、毛髪の健康にも正しい生活習慣が重要です。

髪はケラチンというタンパク質から作られているため、とくに食生活では、タンパク質とタンパク質の合成を助けるビタミンやミネラルをバランスよくとることが大切です。

そして、運動は筋肉を収縮させることで血行を促進させ、髪まで十分に栄養をいきわたらせるので、継続した運動は薄毛や脱毛の予防に効果的です。

規則正しい生活とバランスのよい食事、適度な運動を実践され、からだの内側から髪を元気にしていきましょう。

ご相談者の心配事が一日も早く解決し、健やかにお過ごしになれますように願っております。