小麦粉アレルギーの注意点は？

私たちのからだは、細菌やウイルスなど外界の微生物などの異物から身を守るため、免疫機能が備わっています。アレルギーを引き起こす原因となる異物（アレルゲン）が、体に入ったとき、免疫は異物に抵抗する「抗体」を作って、体から異物を排除しようとする反応が表れます。この反応が過剰に働くとアレルギー反応が起こります。

小麦は成人の食物アレルギーの原因の中で、最も頻度の高いものの１つです。小麦アレルギーの程度や症状には個人差がありますが、成長してから食物アレルギーを発症した場合、自然に軽快することは期待しづらいので、原因食品を除去して対処します。一般的な注意点は下記の通りです。

●どのような食品に小麦が入っているのかを正しく知る

※しょうゆ、みそなどの調味料、ハンバーグやそばのつなぎ、ハムやソーセージなど、多くの加工食品に小麦が使用されています

●小麦成分（加水分解コムギ）を成分とする日用品に注意

石けんやシャンプー、化粧品などもあるので、製品の成分表示を確認し、該当する場合は使用をやめましょう。

●アレルギー原因物質の摂取後の運動を控える

アレルギーの原因物質を摂取した後に運動をすると、アレルギー症状が強く表れることがあります（食物依存性運動誘発性アレルギー）。小麦摂取後の運動は避けましょう。

アレルギー症状は、心身の疲労などが誘因になる場合もあるので、疲れやストレスをためないこと、規則正しい生活を送るなどの注意も大切です。