咽頭炎の痛みの緩和法
のどが痛かったので、先日診察してもらったところ、「咽頭炎」と診断されました。夜ものどの痛みですぐ目が覚めてしまい、十分な睡眠がとれません。熱も高く、この状態が何日続くのかと思うと、とてもつらいです。少しでも痛みをやわらげる方法などがあれば、知りたいです。
男性/20代
2022/01/28
咽頭炎と診断され、のどの痛みのために十分な睡眠がとれず、発熱などの症状もあり、つらいご様子で、何とか症状を改善したいとのこと。咽頭炎の痛みの対処方法について考えてみましょう。
咽頭は鼻の奥から食道までの部分で、表面は粘膜で覆われ、食物と空気の通り道になります。口や鼻を通じて外界と直接接触しているので、外界のウイルスや細菌などが侵入しやすく、咽頭炎のほとんどは感染によるものです。
おもな症状は、のどの粘膜の炎症による腫れや赤み、痛み、全身症状では発熱となります。過労や気温の変化などによって、抵抗力(免疫)が低下したときにこれらの症状が起こりやすくなります。通常、二次感染などの合併症が起こらなければ、数日から1週間程度で軽快します。
療養の基本は、安静、うがい、栄養と水分補給です。食事面の工夫としては、粘膜が炎症を起こしているときは、刺激しないように飲み込みやすく、消化のよいものをとるようにします。主食としては、おかゆや雑炊、うどんなどが向いています。たんぱく質は牛乳やヨーグルト、アイスクリーム、卵入り味噌汁、プリン、卵豆腐、豆腐などで補いましょう。辛味や酸味の強いもの、塩辛いもの、熱いものは粘膜を刺激するので避けましょう。
粘膜の乾燥も刺激になるので、水や麦茶などで水分を十分にとること。居室の加湿(湿度40~60%を保つ)、マスクの使用なども必要に応じて行ってください。
ご相談者のように症状が強く、睡眠に支障をきたすようであれば、回復にも影響することが心配されます。咽頭炎のほとんどは感染によるもので、細菌に対しては抗菌薬が有効ですが、治癒には免疫機能も非常に重要です。
睡眠が十分とれないと免疫機能にも影響するため、早めに対応を考える必要があります。症状が強く、食事や水分が十分摂れないなど自宅療養がつらいときは、医療機関を受診してください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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