成人はおたふくかぜを発症しない?
40代の夫はおたふくかぜにかかったことがなく、おたふくかぜの子どもと一緒に寝ていてもかかりません。大人はかからないのでしょうか?
女性/30代
2021/12/21
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、ムンプスウイルスによる感染症です。4歳をピークに3歳から7歳の発症が多いのですが、成人でも感染、発症する可能性はあります。感染力が強く、家族がかかるとほかの家族もかかる可能性が高い感染症ですが、感染しても症状が現れない「不顕性感染」の場合もあります。
症状としては、2週間から3週間の潜伏期の後、耳たぶの下からあごにかけての腫れ、押したときの痛み、飲み込むときの痛み、発熱などが現われ、通常1週間から2週間で自然に軽快します。合併症として多くみられるのは髄膜炎で、感音性難聴にも注意が必要です。また、思春期以降におたふくかぜにかかると、精巣炎や卵巣炎の合併頻度が高くなるといわれています。
流行性耳下腺炎の予防にはワクチン接種が有効です。また、ワクチン接種後に流行性耳下腺炎を発症した場合でも、未接種者より症状が軽くすむとされています。
ワクチン接種者が増えたため、近年の患者数は減少していますが、1990年ごろまでは周期的な流行がありました。発症した子どもと一緒に寝ていても症状がないことから、ご主人は幼少期に不顕性感染し、すでに抗体を持っている可能性が高いと推測されます。血液による抗体検査で確認できますので、心配な場合は近くの内科などで検査ができるかを問い合わせてみるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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