脂質異常症の場合に気をつけたい食事のとり方は?

健康診断で脂質異常症の指摘を受けました。食事のとり方について教えてください。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
脂質異常症改善のためには食事習慣の見直しが重要です。そのおもなポイントを紹介します。
・過食を控え、肥満がある場合は減量しましょう。
肥満がある場合は、標準体重[身長(m)×身長(m)×22]に近づけるようにします。減量のための摂取エネルギー量の目安(軽い労作の人)は次のとおりです。
標準体重(kg)×25~30(kcal)=総摂取エネルギー量。
・脂質のとり方に注意しましょう。
動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸やコレステロール、マーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸の過剰摂取はLDLコレステロールを増やし、HDLコレステロールを減らすことがわかっています。飽和脂肪酸やコレステロールの過剰摂取を控えるためには、脂身の少ない肉類を選び、肉類、乳製品、卵をとりすぎないようにし、トランス脂肪酸の多い菓子類や加工品は控えます。一方、魚類に多く含まれる不飽和脂肪酸は血中の中性脂肪を減らす作用があります。積極的な摂取を心がけましょう。
・甘いもののとりすぎに注意しましょう。
甘いもののとりすぎは中性脂肪を増加させるので、菓子類、嗜好飲料は控えめにします。果物も糖分を含むので、食べすぎには注意が必要ですが、1日200gを目安にとり入れましょう。
・食物繊維はしっかりとりましょう。
食物繊維には、LDLコレステロールの低下作用があります。食物繊維が多い、大豆製品、野菜、海藻類、精製度の低い穀類、きのこ、いも類などは十分にとるようにします。
・アルコールは適量にしましょう。
アルコールのとりすぎは中性脂肪を増やすので、適量を心がけましょう。
・食塩は1日6g未満にしましょう。
食塩のとりすぎは動脈硬化を促進させることから、食塩の多い食品を控えましょう。


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