家族のインフルエンザ時の出勤について

インフルエンザは、感染後、潜伏期間を経て発熱（通常38℃以上）とともに、関節痛、筋肉痛、頭痛、鼻水やせきなどかぜと同じような症状が現れます。ほかに、吐き気などの消化器の症状が出ることがあり、かぜに比べて症状が重いことが特徴です。

通常、1週間ほどで症状が軽くなり、ウイルスが排出されなくなります。他人へ感染させる可能性については、インフルエンザの発症前日から発症後3～7日間は鼻やのどからウイルスが排出されるといわれています。熱が下がった後もウイルスは排出されているため、せきやくしゃみなど症状が続いている間は、マスクの着用など周囲への配慮が必要です。

家族がインフルエンザにかかったときの出勤や登校に関しては、特に決められている基準はありません。インフルエンザウイルスの潜伏期間は、おおむね1～3日といわれており、ご自身に高熱などのインフルエンザの症状がない限り、出勤などは通常通りの対応でよいと思われます。

ご自身がインフルエンザにかかった場合は、感染予防のために職場への復帰は回復してからが望ましいでしょう。「治癒するまで出勤停止」「解熱後はマスク着用の上、出勤可」などといった就業規則を設けている会社も少なくありません。家族が感染した場合についても、「同居する家族がインフルエンザにかかった場合も出勤停止」といった規程を設けている会社もあります。社内規程がある場合はそれに従いましょう。