Question

乳がん治療にあたって乳房再建のタイミングは?

乳がん治療を控え、乳房再建を考えています。行うべきタイミングと再建の方法、入院期間について教えてください。

女性/40代

2021/12/21

Answer

乳房再建の時期については、乳がんの手術と同時期に行う場合と手術後に行う場合があります。手術と同時期に行うメリットは、乳房の喪失感への負担感が少なくなること、手術回数が少なく済む、入院期間が短くなり経済的な負担が少ないことなどが挙げられます。再建を行うまでの期間が限られているため、同時期に行うかは早期に決める必要があります。


一方、手術後に改めて再建を行う場合は、すぐに再建する場合よりも喪失感が大きくなる反面、乳がん治療に専念でき、再建について考える時間も十分にとることが可能です。


再建の方法には2種類あります。1つはおなかなどの体の組織を使う方法で、再建後の乳房はやわらかい感触で、温かさを感じるメリットがあります。その反面、体の組織を採取するため傷が残りやすく、手術時間や入院期間(おおむね2週間以上)が人工乳房に比べて長くなります。


もう1つは、インプラントなど人工乳房を使う方法です。大胸筋が残っていることが条件で、原則として手術後に放射線治療が不要な患者さんに行われます。日帰りで治療を行っている医療機関もあるようですが、通常は数日間、入院して乳房再建を行うのが一般的です。体の組織を使う方法より負担は少ない一方、治療後の乳房は少し固く冷たい感触になるようです。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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