基礎代謝を上げる方法

基礎代謝とは、人が生きていくうえで最低限必要なエネルギー消費のことです。体内でエネルギーを多く消費する組織には、肝臓、脳、心臓、筋肉などがあります。

なかでも筋肉は、基礎代謝量の約20％のエネルギーを消費していて、筋量が多い人ほど、基礎代謝量が大きい傾向があります。一般的に、スポーツ選手の基礎代謝量が普通の人に比べて大きいのは、スポーツ選手は脂肪が少なく、骨格や筋肉が発達しているためです。

残念ながら、筋量は加齢により減る傾向があり、それに伴って基礎代謝量も低下していきます。基礎代謝量を維持、アップするためには、運動により体脂肪を減らし、筋量を増やすことが重要です。

運動には、余分な脂肪を減らし、筋量を維持・増加させる効果があります。とくに、大腿部、腹部、胸部などの大きな筋肉を鍛える筋力トレーニングが効果的です。運動習慣があまりない人は、まず、今より少しでも多く体を動かすように心がけてみましょう。

人が生きていくうえで最低限必要な体脂肪率は、男性が3～4％、女性が9～12％程度とされています。あまり体脂肪を減らしすぎると、逆に体に負担をかけますので気をつけましょう。ちなみに、日本人の成人の平均体脂肪率は、男性が15％ほど、女性が25％ほどです。