尿路結石の治療について

尿は腎臓で作られ、尿管、膀胱、尿道を通って排泄されます。この尿の通り道の途中に結石がある状態が尿路結石です。尿路結石は男性に多くみられる傾向があり、女性の2～3倍といわれています。

治療法としては、尿路感染症が起こっている場合は抗菌薬が用いられ、結石発作で痛みが生じている場合は鎮痛剤が投与されます。発熱や腎障害がなく、結石が1cm以下の場合は、運動や飲水の励行で自然排石を促します。

結石が大きく自然排石が難しい場合は、外科的な治療が検討されます。体外から衝撃波を当てて結石を破砕する体外衝撃波結石破砕術（ESWL）や内視鏡を使って治療する経尿道的結石破砕術（TUL）が代表的な治療法です。ほかに、結石排出促進薬や結石溶解薬を用いることもあります。

いずれの治療法が選択されるかは、結石の大きさや場所、症状によって異なり、急いで治療を行う必要があるものから、しばらく経過観察を行うケースまでさまざまです。まずは、主治医に治療方針を確認してみるとよいでしょう。