Question

ジカウイルス感染症について

妊娠を希望している年ごろの娘がいます。妊娠中に気をつけるべき病気として、ジカ熱あると聞きました。詳しく教えてください。

女性/60代

2021/12/21

Answer

ジカ熱(ジカウイルス感染症)は、ジカウイルスを持った蚊に刺されることで感染します。感染しても、症状が出ない、または気がつかないケースが約8割とされていますが、2割は、軽い発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、だるさ、頭痛などの症状が4~7日程度続きます。感染してから症状が出るまでの期間(潜伏期間)は3~12日ほどで、治療方法は、解熱鎮痛剤などによる対症療法となります。


感染しても基礎疾患のない健康な人の場合は、重症化することはまれです。ただし、妊娠中のジカウイルス感染は、小頭症やその他の胎児期及び新生児期の先天異常を引き起こすほか、胎児死亡や死産、早産などの合併症をもたらす原因になるとされています。


日本では海外の流行地域で感染して帰国後に発症したケース(輸入症例)が報告されていますが、現時点では日本国内での感染例はありません。流行地域に渡航する場合は、肌の露出を避けるために長袖・長ズボンを着用する、忌避剤(虫よけ剤:DEETを含むものがよい)を使用するなど、感染予防対策をしっかりと行うことが大切です。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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