胸部X線、直接撮影と間接撮影の違い

2022/01/28
肺がん検診の胸部X線検査で、直接撮影と間接撮影はどう違うのですか。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
X線撮影には直接・間接撮影のほか、デジタル方式があります。直接撮影と間接撮影は、X線をフィルムに写しこむ方法が異なります。
直接撮影は、X線が人体を透過したものをフィルムにそのまま写し込み、画像の大きさはほぼ実物大になります。
間接撮影は、人体を透過したX線をいったんスクリーンに写し、その像をミラーカメラという別カメラでフィルムに写し込みます。画像の大きさは、ミラーカメラのフィルムの大きさに縮小されます。
撮影時の放射線被ばく量は、直接撮影のほうが少なく、間接撮影は直接撮影の約1.5~2倍の被ばく量となります。
撮影枚数は、間接撮影では直接撮影の約1.5~2倍(1時間あたり)多く撮影できます。また、直接撮影は1枚ずつのフィルムになりますが、間接撮影はロールフィルムを使います。そのため、限られた時間に多人数を撮影するためには便利な方法で、検診車などで搭載されます。
デジタル方式は、撮影時の放射線被ばく量が少なく、近年は、直接・間接X線撮影によるフィルム診断から、デジタル撮影とモニタ診断が主流になりつつあります。検診車でもデジタル撮影装置を導入している例があります。


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