ハチに刺された時の応急処置

2022/01/28
ハチに刺されたときは、毒をしぼり出したほうがよいのでしょうか。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
ハチに刺されると強い痛みがあらわれ、赤く腫れます。これはハチ毒の刺激作用によるものです。
初めてハチに刺された場合は、通常1日以内に症状は治まります。
2回目以降は、ハチ毒に対するアレルギー反応が加わるので、刺された直後からじんましんの症状があらわれたり、刺されて1~2日で強い発赤や腫れが生じたりします。
これらの反応は個人差が大きく、ひどい場合は刺されて30分~1時間で意識を失ったり、血圧が低下したりして死に至ることさえあります。これをアナフィラキシーショックと呼びます。ハチに刺されたことによる死亡事故は、この特殊なアレルギー反応によるものです。
人を刺すハチには、ミツバチ、アシナガバチ、スズメバチなどがいます。ミツバチに刺されるのは養蜂家が多く、一般の人が刺されて問題になるのは、アシナガバチやスズメバチが多いようです。庭の手入れや屋外での作業、山歩きなどで刺されるケースが多くなっています。
症状は、刺された部位の痛み、腫れ、発赤などの局所症状と、全身じんましん、呼吸困難、血圧低下などの全身症状に分けることができます。
全身症状は、ハチに刺された全体の20~25%の割合でみられ、とくに重篤なアナフィラキシーショックは全体の数%にみられます。
ほとんどのアナフィラキシーショックは、刺されてから15分以内に起こっていますので、すみやかに医療機関を受診するなど迅速な対応が必要です。


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