とびひの治療と予防法
とびひの治療や予防を教えてください。
女性/40代
2022/01/28
治療は、症状が軽い場合には、抗菌薬の軟膏を塗布します。水疱ができている場合、小さなものは潰しませんが、大きな水疱はその内容液が周囲につかないように排出させることもあります。
通常、4~5日で治りますが、なかなか治らない場合は、原因菌に抗菌剤が効かない場合がありますので、外用抗菌剤の変更を検討します。また、どんどん広がる場合には抗菌薬を内服します。
アトピ-性皮膚炎がある人は、膿痂疹の合併により、かゆみの増強が著しくなるため、抗ヒスタミン剤・抗アレルギ-剤の併用も行います。溶連菌による場合は、ペニシリン系抗生物質がよく効きますので、内服、または症状が高度な場合は点滴静注を行います。
おもな感染経路は接触感染のため、手洗いの励行や爪を短く切り、掻破したり、皮膚を傷つけたりしないようにすること、小児には鼻孔に指を突っ込まないように指導することなどが大切です。
入浴はとびひの部位を清潔にするために必要ですが、湯船には入らず、シャワ-がよいでしょう。特に夏は入浴し、皮膚を清潔にします。兄弟姉妹がいる場合は、ほかの子どもたちが入浴したあとで入浴させるほうがよいでしょう。
とびひの部位はせっけんを泡立てて、そっと洗います。入浴したあとは、滲出液などが周囲に接触しないように、とびひの部位に軟膏の塗布、ガ-ゼなどの保護処置が必要です。
また、とびひは学校感染症に分類されます。登園・登校の際は、とびひの部位をガ-ゼや包帯できちんと覆って露出しないようにしましょう。通常は学校を休ませる必要はありませんが、とびひの部位が広範囲の場合や、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群のようにひどい場合は休ませるほうがよいでしょう。
なお、プールでの水泳は、肌と肌が接触するおそれがあり、とびひの部位の接触によって感染しますので、治るまでは控える必要があります。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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