花粉症の人が食べてはいけないものとアレルギーの関係

花粉症の人が特定の食べものを摂取するとアレルギー症状が出ると聞きました。どういうことでしょうか? スギ花粉とほかの花粉で違いはありますか?
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
最近、花粉症の患者さんの中に、生野菜や果物を食べると口の中に腫れやかゆみ、しびれが出ると訴える方が増えています。何らかの食材を摂取したことによる口腔内の反応を口腔アレルギー症候群と呼びますが、近年、花粉症との関連性が明らかになってきています。
花粉症の方には花粉に対するIgE抗体があります。花粉の一部のタンパク質(アレルゲン)が、ある種の果物や野菜の中のタンパク質と類似している場合があります。その果物や野菜を摂取すると、IgE抗体が構造の似たアレルゲンと反応し、口腔内でアレルギーを起こすことがあります。これを「交差反応」といいます。
この交差反応により、花粉症の方が野菜や果物を食べたときに口腔アレルギー症候群が発症することがあります。花粉との交差反応により、果物や野菜を摂取した際に生じるアレルギー反応は、花粉-食物アレルギー症候群と呼ばれるようになってきています。
花粉-食物アレルギー症候群は、野菜や果物が口腔粘膜に接触すると、その直後から数分以内に口腔、咽頭、口唇粘膜にピリピリとした刺激感、かゆみなどが出現します。多くの症状は口腔内に限局して自然に消退していきますが、まれに消化器症状が出現したり、アナフィラキシーショックなど重篤な全身症状を呈したりすることもありますので注意が必要です。
花粉との交差反応性が証明されている食物は、「スギ花粉」ではトマト、「シラカバやハンノキ花粉」ではバラ科の食物(リンゴ、サクランボ、モモ、アーモンド)やキウイ、マンゴー、セロリ、ニンジンなど、「ヨモギ花粉」ではセロリ、ニンジン、マンゴーなど、「ブタクサ花粉」ではウリ科の食物(メロン、スイカ、ズッキーニ、キュウリ)やバナナなどがあります。
スギ花粉症の場合、7~17%の方に花粉-食物アレルギー症候群が起きているという報告もあります。組み合わせが異なるケースやここにあげた以外の食物でも症状を起こすことがあります。
花粉症の方が生野菜や果物を摂取する場合は少量ずつとし、症状が出現した場合はすぐに摂取を中断して、速やかに医療機関へ受診してください。通常、加熱された加工食品や市販のジュースでは症状があらわれにくいとされていますが、症状の程度によっても判断は異なるため、医師と相談することをおすすめします。


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