多焦点眼内レンズの種類
白内障の手術に使われる多焦点眼内レンズに種類はあるのですか。

女性/50代
2022/01/28
多焦点眼内レンズには、回折型と屈折型の2種類があります。
回折型多焦点眼内レンズは、遠方と手元に焦点を合わせています。遠くの景色がはっきり見えるので車の運転も問題ありませんし、手元の文字を読むときにも老眼鏡が必要ないほどです。ただし、遠方と手元がよく見えるかわりに、中間距離が見えにくいと感じることがあります。
屈折型多焦点眼内レンズは、遠方と中間距離に焦点を合わせています。手元は単焦点眼内レンズよりはよく見えますが、長時間の読書や小さい文字を読むときには老眼鏡が必要な場合もあります。
回折型よりも手元の見え方は劣りますが、1m前後の中間距離はよく見えます。とくに遠方は非常にクリアに見えます。
回折型、屈折型ともに、さまざまな会社からレンズが販売されており、国内で承認を受けているレンズ(選定療養適用)と、国内未承認のレンズ(完全自由診療)があります。
ちなみに、選定療養適用となるレンズは、国内で承認されているレンズに限ります。希望するレンズが選定療養適用となるかどうかは、医療機関に直接ご相談ください。
また、多焦点眼内レンズは遠方と近方の両方にピントが合う二焦点のレンズが主流ですが、中間距離にも焦点の合っている三焦点眼内レンズも開発されています。三焦点眼内レンズも、選定療養の適用となる国内承認されたレンズが発売されています。
レンズにはそれぞれ特徴がありますので、どんな見え方を希望するのか、眼科専門医とよく相談して、術後のライフスタイルにあったレンズを選択してください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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