暖房器具でよく低温やけどをしてしまう
暖房器具でよく低温やけどをしてしまいます。低温やけどの予防法について教えてください。
女性/40代
2023/01/11
低温やけどの予防で一番大切なことは、暖房器具などを長時間同じ部位に触れないようにすることです。
とくに皮膚の薄い乳幼児や高齢者、からだに麻痺がある人、糖尿病の末梢神経障害や下肢の血行障害のある人などは、周囲の注意が必要です。からだをうまく動かせない人が、暖房器具に長く接触し続けてしまうことで発症するケースが多いです。糖尿病の末梢神経障害や下肢の血行障害のある人は、暖房器具を使う前に一度医師に相談してみましょう。そのほか、服薬や飲酒で熟睡しているときも注意が必要です。
暖房器具を使うときは、つけっぱなしにしないようにします。また、製品の温度が44℃では3~4時間、46℃では30分~1時間、50℃では2~3分で低温やけどになるという報告があります。熱源に直接触れない、長時間同じ場所に固定しない、睡眠中は使わないなどを守り、低温やけどを予防しながら安全に器具を使用しましょう。
参考までに、各種暖房器具の使用上の注意点を紹介します。詳細は、ご使用の器具の取り扱い説明書を確認するようにしてください。
●湯たんぽ
厚手のタオルや専用カバーなどで包んでも、低温やけどのおそれがあります。使用の際には就寝前にふとんの中に入れ、温まったらふとんから出しましょう。また、足を押しつけたり、乗せたりしないでください。
●電気あんか
厚手のタオルや専用カバーなどで包んでも、低温やけどのおそれがあります。就寝前にふとんの中に入れ、就寝時にはスイッチを切るか、タイマーがついていれば1~2時間後に切れるように設定しましょう。足を押しつけたり、乗せたりしないでください。
●電気毛布
就寝30分前くらいから電源を入れてふとんを温め、寝る直前にはスイッチを切るようにします。
●使い捨てカイロ
直接肌に当てずに、布で巻くなどしてください。また、同じ部位に当たる状態で長時間使わないでください。就寝時には使えません。
●電気こたつや電気カーペット
長時間同じ部位を温めないようにします。また、こたつの中やカーペットの上で眠るのは禁物です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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