Question

膀胱炎にくり返しかかるのはなぜ?

たびたび膀胱炎にかかり、困っています。抗生物質を服用すれば治るのですが、どうしてくり返しかかるのでしょうか。

女性/20代

2021/12/21

Answer

膀胱炎は、主に細菌が尿道(尿の通り道)をさかのぼって膀胱の中に入り込み、炎症を起こした状態です。女性に多くみられる病気で、その理由として、男性に比べて尿道が短く、大腸菌などの菌が多く存在する肛門がすぐ近くにあるため、細菌が尿道口(尿道の入り口)から入りやすいことがあります。


細菌が膀胱の中に入っても、すぐに尿で流してしまえば細菌は繁殖できませんが、尿意を我慢して膀胱に尿がたまった状態が長く続くと、細菌が増殖して膀胱炎を起こしやすくなります。


膀胱炎になると、尿意が近くなる(頻尿)、尿が出きらない(残尿感)、排尿するときの痛み(排尿時痛)、血尿(尿に血が混じる)、尿の濁りなどが現れます。これらの症状だけでほぼ診断がつきますが、より正確な診断のために尿検査を行い、原因となっている細菌の種類を調べます。治療には主に抗生物質が処方されます。


膀胱炎はしばしばくり返すことがありますが、その原因の多くは細菌が完全に排除されていないうちに治療を中止してしまうことによるものです。膀胱炎のつらい症状が治まっても、尿の検査結果が正常になり医師の許可が出るまでは、きちんと治療を続けるようにしてください。


予防には、日ごろから尿道口の周辺を清潔に保ち、水分をよくとるように心がけることが大切です。また、下腹部が冷えると膀胱周囲の機能が弱まり、細菌への抵抗力も低下します。下腹部を冷やさないように工夫しましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

関連するキーワード

膀胱炎
本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。