Question
冷たい風にあたると涙が出る理由
冷たい風にあたると涙が出るのはどうしてですか。
男性/50代
2022/01/28
Answer
冷たい風が目にあたると、目の表面が乾燥し、その刺激によって涙の分泌が増えることがあります。
涙の分泌は、大きく「基礎分泌」、「反射性分泌」、「心因性分泌」の3つに分けられます。
基礎分泌は、瞬きをするたびに分泌される涙で、常に目の表面にたまり、目を保護しています。反射性分泌は、目にごみが入ったときやタマネギを刻んだときなど、刺激で出る涙です。 心因性分泌は、たとえば悲しいときなどに流れる涙です。基礎分泌と反射性分泌は意識することなしに分泌されますが、心因性分泌は自分で分泌をコントロールすることができます。
冷たい風にあたると涙が出るのは、冷たい風に角膜の知覚センサーが反応して起こる反射性分泌と考えられます。反射性分泌は、角膜に危険が迫ったときなどに、涙で角膜を覆う自己防衛機能のひとつです。
また、冷たい風にあたると涙が出やすい人の中には、ドライアイの人がいます。ドライアイには、基礎分泌が少ない「涙液減少型ドライアイ」と、分泌量は正常なのに涙の蒸発が早いため目が乾く「蒸発亢進(こうしん)型ドライアイ」があります。
蒸発亢進型ドライアイの場合は、角膜の知覚センサーが過敏になっていることが多く、センサーの感度や機能を回復させる治療を行うと、「冷たい風にあたると涙が出る」という症状を緩和することが可能です。
さらに、くわしく知りたい方は眼科専門医に相談されることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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