肩こりを和らげるセルフケア

肩こりは、首すじ、首のつけ根から肩、背中にかけて、張りやこり、痛みが出て、ひどくなると頭痛や吐き気を伴うこともあります。

肩こりのおもな原因は、首や背中が緊張するような姿勢での作業、長時間連続して同じ姿勢をとる、猫背や前かがみなどの悪い姿勢、運動不足、精神的ストレス、なで肩などです。ショルダーバッグや冷房などが原因となることもあります。

肩こりに確立された予防法はありませんが、ストレッチや適度な運動が有効といわれています。たとえば両肩の上げ下げ、両手を組んだ腕を真っ直ぐ伸ばして頭の上まで上げる動作なども、肩周辺の筋肉がほぐれ、こりの予防になります。

セルフケアとしては、肩に蒸しタオルを当てたり、入浴したりして筋肉を温めると症状の緩和に役立ちます。同じ姿勢を長く続けないことも大切です。

そして、肩こりの症状がでたら、基本的には休むことが一番の対処法です。十分な睡眠と休養、それにストレスをためないことが症状改善には必要不可欠です。日常生活を見直し、規則正しい生活習慣を心がけるようにしましょう。

ただし、肩こりは頸椎疾患や肩関節疾患、内臓疾患、高血圧症などの循環器疾患、眼疾患、耳鼻咽喉疾患、歯科疾患の随伴症状として現れる場合もあります。ストレスや睡眠不足、更年期障害などが原因のこともあります。

この場合、病気の治療をすることが先決です。症状が続くようなら、早めに整形外科医に相談されることをおすすめします。