6歳男児、毎晩おねしょをするが対処法は

６歳児のおねしょの場合、週に１回から３回程度なら、自然に治ってしまうことが多いと考えられます。まずは、しばらく様子を見てみましょう。ただし、週の半分以上あるいは毎晩おねしょがある場合は、まず、家庭で生活習慣の改善を行ってみてください。生活習慣を改善しても治らない場合は、かかりつけの小児科医に相談されることをおすすめします。

家庭で生活習慣の改善を行う場合、まず、お子さんのおねしょのタイプを知ることが大切です。おねしょのタイプは、睡眠中の尿量と膀胱容量から、大きく「尿量の多い多尿型」「膀胱のための悪い膀胱型」「多尿型と膀胱型の両方が見られる混合型」の３つに分けられます。頻度はそれぞれ約1/3で、それ以外に「正常型」夜尿症が一部にみられます。

夜中に無理やり起こしておしっこをさせるとおねしょは減りますが、これでは根本的な解決にはなりません。次のポイントに注意して、生活習慣の改善を行ってみてください。

●日中に水分を十分にとり、就寝２時間前からの水分摂取はコップ１杯程度までとします。

●朝食・昼食を十分にとり、夕食は就寝２時間前までにはすませます。

●夕食の塩分を控えるようにします。

●就寝前に排尿する習慣を身につけます。

●規則正しい生活を心がけ、夜更かしなどの遅寝は避けます。食事も毎日決まった時間にとるようにしましょう。

●就寝中に無理やり起こすなど、中途覚醒を強制しないようにします。

●睡眠中の寒さや冷えから体を守るようにします。

●膀胱の容量を増やし、尿をためられるようにするため、おしっこに行きたがっても少し我慢させて徐々に排尿の間隔が長くなるようにします。

ただし、無理をしないよう注意することも大切です。小児科医に相談しながら、お子さんのタイプに合わせた生活習慣の改善を行ってください。