紙おむつが漏れるときの対処法

一般的に、紙おむつで漏れが生じる場合は、いくつかの原因が考えられます。

尿もれを防ぐには、いかに皮膚とおむつの隙間をふせぐかが、大切なポイントになります。

（１） 紙おむつのあて方に工夫が必要な場合や使用サイズが適当でない場合

体重や体型に合ったサイズを使いましょう。テープの位置を工夫するなど、紙おむつがからだにぴったりと沿っているかを確認してください。

おむつをあてたときの跡が皮膚に残るようであれば、締めすぎが考えられます。ただし、ゆるすぎるとおむつがずれやすくなり、尿も漏れやすくなります。

隙間をつくらないテープの止め方は、２箇所のテープをクロス(上下を交差させて）にする方法がおすすめです。

テープをクロスに止めれば、テープをきつく締めつけるようにしなくても、ソケイ部や背中の部分の隙間ができにくくなります。ぜひ試してみてください。

（２） 多量の水分摂取、寒い季節、利尿剤などの薬剤の投与などで、尿量が増加した場合

尿量の増加にあわせて紙おむつの種類を変更しましょう。また、紙おむつの交換は尿の様子を見ながら決めることが大切です。

（３） 長時間使い続けたため、吸収許容量を超えたり、紙おむつがずれたりした場合

紙おむつが尿を吸収してずっしりと重くなっている場合は、吸収許容量を超えている可能性があります。尿量の様子を見ながら交換のタイミングを決める必要があります。また、使用者が動いて紙おむつがずれることもあります。テープの止め位置が適切か、股下がぴったりとからだに沿っているかなど、使用しながら確認することも大切です。

尿取りパッドを併用する場合にも、テープ型やパンツ型の漏れ防止立体ギャザーをつぶさないように、内側におさめて使用します。在宅介護のように、介護者の都合で長時間交換ができない場合や尿量の多い人向けの夜用や長時間用のパッドがあります。複数回数の排尿に対応した商品で、吸収量や寸法が通常のパッドに比べて大きいので、漏れに対して安心して使える商品です。

以上、一般的な紙おむつの漏れ対策を紹介しました。もし、個別の商品で漏れが起こっていて、それに対するくわしい情報を必要としている場合は、製品の販売元に問い合わせてみることをおすすめします。各社、お客様相談室など通して対応しています。