坐骨神経痛の治療中に気をつけることは?
整形外科で坐骨神経痛と診断され治療を受けています。日常生活ではどのようなことに気をつけるとよいですか。
男性/50代
2021/12/21
坐骨神経痛の多くは、腰椎椎間板ヘルニアなどによって生じます。坐骨神経痛の人の日常生活のシーン別の注意点をいくつかお示しします。
【物を持つとき】
物にできるだけ近づき、必ずひざを曲げた状態で持ち上げましょう。床から物を持ち上げるとき、ひざを伸ばして腰を曲げたままの姿勢では、腰に多くの負担がかかります。
【髪を洗うとき】
高めの浴用いすを使用して、上半身を起こした姿勢で洗髪できるようにしましょう。低いいすに座り、前かがみの状態で髪を洗う動作は、腰に大きな負担をかけます。
【背伸び姿勢】
高い所に物を上げるときなどは、足台を使用しましょう。背伸びをすると、腰を反らすので腰痛の原因になります。
【立ち仕事のとき】
片足を10~15cmくらいの高さの台にのせると、腰椎の反りが軽くなります。腰にかかる負担が減るため、疲労が起こりにくくなります。立ったままの姿勢を続けていると、腰の筋肉の疲労が起こる上に、腰を支える椎間の関節にも負担がかかります。
【いすに座るとき】
股関節や膝関節がほぼ90度に曲がった状態になるよう、いすを調整しましょう。座ったときに股関節が膝関節より高くなると、腰の反り返りが強くなり、椎間関節に負担がかかって腰痛を起こしやすくなります。
【靴下やズボンを履くとき】
いすに座って行うようにしましょう。立ったまま行うと、片足を上げた状態なので不安定になりやすく、腰に負担がかかります。
食生活上の注意点などはありませんが、肥満は腰への負担を大きくするので、太り気味の人は減量を心掛けることも大切です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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