グリーソンスコアとは

2022/01/28
グリーソンスコアとは、どのようなものですか。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
グリーソンスコアとは、前立腺がんの悪性度を表す病理学上の分類です。
前立腺生検の結果、病理検査で前立腺がんと診断されると、がん細胞の構築の悪性度をグリーソンスコアという病理学上の分類を使って表します。
この分類は、アメリカのグリーソンという病理学者が考案したもので、顕微鏡下でがん細胞の顔つき(構造異型)を判断し、悪性度(1~5、数字が大きいほど悪性)を判断する前立腺がん特有の組織異型度分類です。
前立腺がんの病巣はミンチ状に分散していることが多く、またその細胞の種類も均一ではなく、悪性度の異なる複数の細胞が混在しているため、悪性度をできるだけ正確に表す必要があることから考案されたものです。
まず、生検で採取したがん組織を顕微鏡で観て、一番多くみられるがんの組織像を第一グレード、そして二番目に多く見られるものを第二グレードとし、これらを足したものがグリーソンスコアとなります。もっとも悪性度の低い「2」から、もっとも悪性度の高い「10」までの9段階に分類して評価します。
大まかに分類すると、2~6までがおとなしい低リスクのがん、8~10が悪性で高リスクのがん、7が中くらいの悪性度となります。
グリーソンスコアは、前立腺がんの治療法を選ぶ際に、重要な分類法となっています。


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