Question

滲出性中耳炎でも飛行機に乗れる?

12歳の息子についての相談です。滲出性中耳炎で鼓膜にチューブを留置しています。家族旅行を計画していますが、鼓膜にチューブを留置した状態で飛行機に乗ることには問題ないでしょうか。

女性/30代

2021/12/21

Answer

滲出性(しんしゅつせい)中耳炎は子どもや高齢者に多くみられる病気で、中耳腔(鼓室)に組織や細胞からしみ出た滲出液がたまることで、聞こえが悪くなります。滲出液がサラサラした漿液性のものは高齢者に、子どもでは浸出液が粘液性やゼリー状であることが多いです。


子どもの場合、10歳を過ぎると自然に治ることが多いため、通常は治療の必要はありません。ただし、学童期の子どもでは難聴が授業等の障害になることがあるため、鼓膜チューブの挿入による治療が行われることがあります。


鼓膜チューブがしっかり留置されていれば、飛行機に乗ることは問題ありません。チューブが抜けたり、詰まっていたり、耳管の働きが悪い場合には気圧の調整ができず、飛行機の上昇・下降時に痛みが起こります。飛行機に乗る前に、チューブがしっかり留置されているかを医師によく確認してもらうことが大切です。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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