Question
花粉症の初期療法について
毎年この季節になると花粉症に悩まされます。早めの服薬がよいといわれますが、なぜでしょうか。治療法についても教えてください。
女性/30代
2021/12/21
Answer
日本人の花粉症の8割以上はスギ花粉症といわれており、毎年、花粉の飛散が始まる2月ごろから症状を訴える人が増えてきます。症状が出始めたごく初期には鼻粘膜の炎症が進んでいないため、この時期に治療を開始すると鼻粘膜の炎症の進行を抑えて、早く正常化させることができます。初期療法と呼ばれるもので、毎年激しい症状に悩まされている人に有効です。
花粉症の治療法には、症状を軽減する対症療法(点眼薬、点鼻薬などによる局所療法・内服薬などによる全身療法・レーザーなどによる手術療法)と根本的に治す根治療法(減感作療法)があります。花粉シーズンに強い症状が現れている場合は、薬を用いた局所療法、全身療法で症状を軽減させることが優先されます。症状や生活の様子、職業などを医師に詳しく伝えて、ご自身にあった薬を処方してもらうようにしましょう。
そのほか、日常生活の中で花粉の暴露から身を守ることも大切です。マスクや眼鏡、帽子の着用など、花粉を遠ざける工夫をしましょう。手洗いやうがい、洗顔、帰宅時に上着を玄関ではたくなどといった対策も有効です。セルフケアを心がけながら適切な治療を受けることが、症状の軽減につながります。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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花粉症
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