Question

エコノミークラス症候群の下大静脈フィルターという治療法

かつてエコノミークラス症候群を起こしたことがあります。そのときは薬を使用して治療しましたが、下大静脈フィルターという治療方法があると聞きました。どんな治療ですか。

男性/40代

2021/12/21

Answer

飛行機で長時間旅行した後など、長い時間動かないことによって足の静脈で血栓ができることがあります。それが肺動脈に移動し血管を塞ぎ、急に呼吸困難やショックを起こす急性の肺血栓塞栓症がエコノミークラス症候群です。

治療方法は肺の血液の流れを回復させるため、詰まった血栓を薬で溶かしてしまう内科的処置と、カテーテルなどを使って血栓を直接取り除く外科的処置があります。下大静脈フィルターは外科的処置のひとつです。


エコノミークラス症候群などの急性肺血栓塞栓症では、肺に詰まった血栓の治療とともに、足の静脈に血栓が残っているか否かの検査が行われます。これは残った足の血栓が原因で、再度発作を起こす可能性があるからです。それを防ぐため、下大静脈フィルターという網のような装置を、静脈の心臓と血栓が存在する部分の間に入れ、血栓が肺に飛ばないようにします。下大静脈フィルターは一次型と永久型があり、必要に応じてどちらかのタイプを使用します。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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