父親が病気で倒れてしまい不安

親御さんがご病気で倒れてしまわれたとは、とてもご心配なことですね。実家に行くことが簡単ではなく、毎日の様子が把握できないと不安も大きいと思います。

こうしたとき、近くにいる人が様子を聞かせてくれたり、世話をしてくれたりすると、少し安心できる部分もあると思いますが、ご実家の近くのご兄弟があまり協力的ではないとのこと。ご兄弟にも仕事・育児で忙しい等、何らかの事情がおありなのでしょう。

この場合、親御さんの介護についてご相談者もご兄弟も限定的な関わり方となるのは避けられないことと思われます。それを前提として今後のことを考えていくほうが、介護する側の物理的負担や心理的葛藤が大きくなりすぎず、ご家族の実情に合ったサポートを親御さんにしていけるのではないでしょうか。

まず、要介護認定がまだならば、親御さんがお住まいの自治体で介護保険を担当している課へ問い合わせてみてください。親御さんの希望する介護の方法を確認し、ご家族の希望も踏まえて話し合いをすることが大切です。

自宅で介護をするのか、施設で介護をしていくのか、具体的な今後の方向性を考えましょう。意見がまとまらないようならば、施設入所・居宅介護のどちらの場合も、ケアプランを作成する専門家（ケアマネージャー）と相談しながら具体的な方法を決めることができます。

ご家族は愛情と責任感から負担を抱え込みがちですが、地域のサポート資源を活用することも、介護される側・する側の双方にとってメリットになる場合があります。介護は家族だけで対応していくには限界があります。ご自身だけで辛い気持ちを抱え込まずに、地域のサポート機関に助けを求め、気持ちの負担や不安を少しでも和らげられることを願っています。