肩こりの原因は？

病的な背景のない肩こりは、からだの中でもっとも重たい「頭」を支えるために起こる「筋肉疲労」と「血行不良」が主な原因と考えられます。筋肉疲労の原因は、首や背中が緊張する姿勢を長時間保つこと、猫背や前かがみの姿勢、体形、ストレスなどのほか、ショルダーバッグなどを片方の肩にかける習慣があって肩に負荷がかかることなどが考えられます。肩のこりやすさは、体形や体質も関係しているといわれます。首が細い、なで肩であるなど、きゃしゃな体形の方は、首や肩の筋肉が少なく頭を支える力が弱いので、肩がこりやすくなるのです。女性に肩こりが多いのはこのためです。

血行不良の原因には、寒さや冷房、低血圧、貧血、運動不足などが考えられます。

筋肉疲労や血行不良など、生活習慣による肩こりの症状は、運動や保温などのセルフケアをすることで軽快するケースが多いようです。人間の体は使わないでいると、どんどん衰えていくため、ともかく肩を動かすことが大切です。また、首周りや上半身、下半身の筋肉を鍛えることで、首への負担を減らすことができます。ただ、いろいろ試しても症状が軽快しない、逆に悪化するようなときは、整形外科医師へ相談するとよいでしょう。