Question

使い捨てカイロや電気毛布で低温やけどになることはある?

寒さ対策のため、使い捨てカイロや電気毛布などを使っています。皮膚に赤みがありますが、低温やけどの可能性はありますか?

男性/50代

2023/01/22

Answer

長時間同じ場所に、カイロや電気毛布などの比較的低い温度(44~50℃程度)のものがふれていると低温やけどを起こすことがあります。一般的には、44℃なら3~6時間ほどで起こり、温度が上がるほどやけどするまでの時間が短くなります。


低温やけどの特徴は、高温のやけどとは異なり痛みや熱さを感じないことが多く、皮膚に赤みが出る、水ぶくれなどの症状が出る頃には、すでに皮膚の表面から深い部分までやけどが広がっていることが多いのです。結果として、深いやけどになるため、治るまでに1カ月以上かかることは珍しくありません。やけどの深さは、熱源の温度と接触している時間で決まり、やけどをしてから数日後に症状が出ることもあります。


やけどの程度によっては、外科的な治療が必要になることもあるので、カイロなどを使用する際は正しい使い方を心がけ、日頃から皮膚の状態を観察し、皮膚の色に変化がないか、水泡がないかなど観察するようにしましょう。小さなお子さまやご高齢の方、糖尿病の人、麻痺があるなどでからだをうまく動かせない人などが使用するときには、周囲の注意が必要です。低温やけどの対処法は、冷やしてもそれほど効果は期待できませんが、応急処置としては20~30分程度冷水でやけどした個所を冷やします。


くれぐれも、低温やけどを軽視せず、速やかに医療機関を受診することをおすすめします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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