Question

休職から復職する部下のサポート

うつ病の診断で半年間休職していた部下が復職することになりました。直属の上司として、どのようにサポートしたらよいでしょうか。

男性/40代

2021/12/21

Answer

部下の方が復職するということは、ひとまずよかったですね。ただ一方で、上司としてどうサポートしたらよいのかがよくわからず、不安や戸惑いを感じてしまう、というお悩みはよくあります。


まず、「復職が決まった」ということは、就労可という主治医の診断を経て、産業医面談や人事面談などで、会社としても「仕事ができる状態まで回復している」と判断が出ている、ということになります。つまり休職直前の状態よりは心身の状態は回復している、ということになります。


しかし、現実的には「元気なときと同じように仕事ができる」状態までは、達していないことのほうが多いでしょう。自宅にいるときとは、生活リズムや環境が変わり、部下の方も「きちんと仕事ができるだろうか」「人にどう思われているだろうか」など、不安や緊張が一番高まる時期でもあります。そのため、復職当初は、短時間、軽度の業務から始めるよう調整や配慮があると、スムーズに会社や仕事に慣れていくことが多いのです。


まずは、部下の方と面談し、当面の業務時間や内容について、丁寧にお伝えしてください。その際、「自分だけ楽をして申し訳ない」とか、「自分はもう期待されていないのでは」など、悩まれる方もいらっしゃいます。そのため、「戻ってきてよかった。ゆくゆくは、仕事を任せたいと思っています」と伝えつつ、「今は準備期間として、あせらず無理せず、まずは通勤や会社に慣れることから始めましょう」と仕事調整の目的を丁寧に説明してください。また、部下本人の同意を得た上で、必要のある関係者に事情を説明しておき、周囲の協力や理解が得られるとよいと思います。


そして、定期的に面談しながら状態を確認し、産業医やあなたの上司とも常に連携できると、より安心できます。しかし、過剰に心配しすぎるのもよくありません。目配りはしつつ、あまり構えず、さりげなく支える、という姿勢を保つことが望ましいと思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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