子どもがうそをつく

小学校高学年の息子が、塾に行っていないにもかかわらず、行ったとうそをつきます。どう対応すれば、うそをつかなくなるのか教えてください。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
お子さんがうそをついて困っているという相談は、学年を問わず、多く寄せられます。何度うそをつかないように話しても、また同じようにうそをつかれてしまうと、強く叱ってしまったり、あれやこれや正論をぶつけたり、もう伝える気力さえ失ってしまって途方に暮れてしまうなど、どう対応したらよいのか迷うことがあると思います。
まずは、子どもにも、うそをつく理由があるのかもしれないという視点で考えてみましょう。ご相談にあるような「塾に行っていないのにもかかわらず、塾に行った」という場合には、塾に行きたくない理由、塾に行ったと言わざるを得ない理由が隠されているのかもしれません。本当は塾が嫌い、がんばって勉強してもなかなかわからない、苦手な先生がいる、しかし、それを正直にお母さんに言っても叱られるかもしれないとお子さん自身がわかっているために、うそをつかざるを得ないのかもしれません。
「お母さんはちゃんと話せばわかってくれるだろうから、正直に理由を伝えよう」とお子さんに思ってもらえたなら、お子さんはうそをつかなくて済みますし、お母さまとしてもお子さんの素直な気持ちを知ることができますね。
日々の家事育児の中ではなかなか難しいことですが、お子さんの気持ちや考えを「あなたはそう感じているのね」と、まず受け止めてあげることです。普段うそをついても、反抗的であっても、お母さまが気持ちを理解してくれることは、お子さんにとって本当にうれしいことでしょう。
うそを正直に打ち明けてくれた際には、「正直に話してくれてありがとう。打ち明けるのにも、勇気がいったでしょう」とたくさんほめてあげてください。
そんなことでほめたら、さらにうそをついたりしないのだろうかと思うかもしれませんが、お子さんの素直な気持ちや考えたことを受け止めてあげることで、今度はお母さんの意見も聞いてみようと耳をかしてくれるようになるかもしれません。そして可能であれば、うそをついたときの考えや気持ちについて話し合ってみましょう。なぜうそをついたのか、何に困ってうそをついたのか、うそをついているときは苦しくなかっただろうかなどを振り返ることで、お子さん自身がうそは自分にとっても不快なもので、うそをつくよりも正直な自分の気持ちを話すほうがよいと感じてくれるかもしれません。
子どもの成長とともに、積極的なうそではないとしても親には話さない事柄が増えてくるのは自然なことです。周囲に迷惑をかけたり、自分の責任を回避したりするためであるなど、見逃さないほうがよいうそかどうかを見極めましょう。


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