Question

反抗期の中学生の息子への対応

中学生の息子が話してくれなくなり、不安です。夜遅くまでスマホを見ていて、遅刻ぎりぎりで登校しています。注意すると反発し、対応に困っています。

女性/50代

2021/12/21

Answer

一般的には12歳から17歳前後の時期は、「思春期」「第2次反抗期」と呼ばれる時期であり、その時期の子どもが、親に反抗的な態度を取ったり、話してくれなくなったりすることは、よくあるといわれています。しかし、今までは関係良好だったはずの子どもが、急激に変わってしまうと、親としても、どのような対応が正しいのかわからなくなり、不安になることと思います。


思春期は、著しいからだとこころの変化が起こる時期です。心理学的には、親からの精神的な自立が始まる時期であり、それまでの親が絶対的に正しいと思っていた状態から、それを疑い、自分なりの価値観を見出そうとする時期なのです。そのため、親や社会を批判的に見たり、自意識が強くなったりするのも、この時期の特徴です。こういった成長過程を考えると、この時期に子どもが親に反抗的になるというのは、正常な成長をしている証拠だと思いますので、そこは安心してよいのではないでしょうか。


しかし、注意をせずに好きなようにさせると、スマートフォンの利用が更に長時間になり、日常生活にも影響が出てくる心配もあります。大人顔負けの理論を言ったりする反面、自分をコントロールできない幼さもあったりして、大人と子どもを行ったり来たりする時期なので、親側がコントロールすべきところもあるように思います。


対応の一例としては、一度、改まった話し合いの場を設けるのもよいかもしれません。対等な立場で、子どもの意見も聞き、親と子どものお互いが納得するルールを設けてみるという方法です。子どもにとって、親に「大人」として信頼してもらったことが、自分で自分をコントロールする助けになります。決めたルールが守れないこともよくありますが、ルールを守れるか守れないかが問題ではなく、話し合いを経験することが成長を促すということです。夜更かしは、不眠が隠れていることもあるので注意も必要です。


反発の出方は、かなり個人差があります。親が身の危険を感じるほど暴れるとか、言動が奇異に感じる、などがあれば、専門機関への相談をお勧めします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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